ごあいさつ

2016年、フランスソフィア会は1976年から創立40周年を迎えました。菅佳夫前会長ならびに有志の皆様が精力的に会の活動とネットワークを支えてきてくださり、その歴史については当ホームページの沿革欄に載せてあります。
現在、フランス在住のソフィアン、留学、出向などで一時的に滞在される方を含め、250人ほどに会員として登録を頂き、年に数回の食事会、他大学との合同行事、また会員の皆様並びに日本の公共機関・企業などのご協力による講演会、催し物などを主な活動としております。

上智大学はその建学と教育の精神を、他者のために、他者とともに生きる、と掲げております。最近の国際化が日常の中に感じられる異国の暮らしの中で、安全問題、移民問題などと関連して宗教や文化の異なる隣人とどのように生きていくかということが、我々のみならず、子どもたちの世代にとってもますます重要な問題になっていくことが予想されます。母校への思いは人それぞれですが、どなたの中にも、他者に歩み寄り、自分の今いるところを、ひいては制度や社会を少しでもより良いものにしたいという気持ちがあると思います。

フランスソフィア会の会員には、一番長老と一番若い方の間に50歳以上の年の開きがありますが、他者のためにという気持ちが、世代を超えてソフィアンを結び付ける力ではないでしょうか。フランスソフィア会がそのような志を分け合い、知恵を出し合い、助け合い、新しい物事への興味を分かち合う場として、異国での生活を充実したものにする場所であることを、おぼろげながら理想として思い描くものです。

会のミッションとビジョンは、会員の皆様からのご意見、提案を幅広く聞きながら作り上げていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第二代会長 林 菜央